マンションの修繕積立金とは?値上げされる理由や適正値などを解説

マンションの修繕積立金とは?値上げされる理由や適正値などを解説

マンションを購入した後にかかる維持費のひとつに「修繕積立金」があります。
修繕積立金の金額は月々1万円以上にのぼる場合もあり、なぜ支払いが必要なのか疑問を抱えている方も多いでしょう。
今回はマンションの修繕積立金の目的や、将来的に値上げされる可能性がある理由、そして適正値についても解説します。

マンションの修繕積立金の目的や管理費との違いは何か

修繕積立金とは、建物の診断や修繕工事をおこなう際に充てられる費用です。
マンションの耐用年数は50年とも100年ともいわれますが、安全に住み続けるためには定期的なメンテナンスが必要です。
外壁や屋根、機械設備などの大規模修繕には高額な費用がかかるため、マンションの所有者は修繕積立金を毎月支払うよう求められます。
なお、修繕積立金と同時に、管理費の支払いも求められることが一般的です。
管理費とは、共用部分の清掃や管理人の人件費などの支払いに充てられる費用であり、修繕積立金とは使いみちが違います。

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修繕積立金が値上げされる可能性がある理由とは

修繕積立金には「均等積立方式」と「段階増額積立方式」の2種類があり、段階増額積立方式の場合は10年ごとなどの単位で修繕積立金が値上げされます。
多くのマンションが段階増額積立方式を採用していますが、そのマンションに永住することを考えている方は、不安を感じるかもしれません。
マンションによっては、販売時と比較して修繕積立金が2倍以上に値上げされる場合もあり、これが原因で修繕積立金の滞納が発生し、計画どおりの修繕ができないケースも見られます。
修繕費が不足した場合、毎月支払う修繕積立金とは別に、高額な「一時金」を請求される場合があるため注意しましょう。

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修繕積立金の適正値はいくらなのか

国土交通省では「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」を公表しており、令和3年6月に見直しがおこなわれました。
ガイドラインには修繕積立金の適正値が掲載されており、まず「20階未満」と「20階以上」で基準額が異なります。
20階未満の場合、建築延床面積が5,000平米未満の場合は335円/平米・月、5,000~10,000平米未満で252円/平米・月が平均値です。
さらに10,000平米以上~20,000平米未満では271円/平米・月、20,000平米以上は255円/平米・月が平均値とされています。
なお、20階以上の場合は建築延床面積による違いがなく、338円/平米・月が平均値です。

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修繕積立金の適正値はいくらなのか

まとめ

マンションの修繕積立金とは、建物の診断や修繕工事の際に充てられる費用です。
修繕積立金には「均等積立方式」と「段階増額積立方式」の2種類があり、段階増額積立方式の場合、将来的に修繕積立金が値上げされます。
国土交通省が修繕積立金の適正値を公表しているため、適正値の範囲内に収まる修繕積立金かどうかを確認してみましょう。
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